初心者でも分かる選び方を教えてください。
こんな疑問に答えます。
- コーヒー豆を選ぶときのポイント徹底解説
- コーヒー豆の選び方チャートをプレゼント
コーヒー豆って種類が多くて、選び方に悩む人も多いですよね。
本記事では、初心者でも自分好みのコーヒー豆を選べるように徹底的に解説。
コーヒー豆の選び方チャートも作ったので、記事の後半でプレゼントします。
お店で迷ったときは、ぜひ使ってみてくださいね。
コーヒー豆の選び方
コーヒー豆の選び方といっても、実は見るべきポイントはたくさんあります。
「どんなコーヒーを美味しいと感じるか?」は人によって異なるので、一概にこの選び方じゃないとダメ!なんてことはありません。
なので本記事では、初心者・中級者・上級者に分けて、選び方をいくつか提案していきます。
「自分はどんなコーヒーが好きなんだろう?」と、じっくり考えながら読んでみてください。
【初心者】コーヒー豆の選び方
まずは、初心者向けのコーヒー豆の選び方を紹介します。
ストレートとブレンド
コーヒーは、豆の使い方によって大きく2種類に分けられます。
- ストレート(シングルオリジン)
- ブレンド
ざっくり言うと、豆の個性を楽しみたいならストレート、お店の個性を楽しみたいならブレンドを選びましょう。
ストレート(シングルオリジン)
「ストレートコーヒー」あるいは「シングルオリジン」と呼ばれるコーヒーは、1種類の豆のみを使ったコーヒーのこと。
豆の種類ごとに個性があるので、その違いを楽しみたい人におすすめの選び方です。
ブレンド
ブレンドコーヒーとは、数種類の豆を組み合わせて淹れたコーヒーのこと。
カフェに行くと「オリジナルブレンド」「ロイヤルブレンド」とかありますよね。
店主が試行錯誤の末にたどりついた、想いの詰まった1杯であることが多いです。
- ストレートは1種類の豆を使ったコーヒー
- ブレンドは数種類の豆を使ったコーヒー
豆タイプと粉タイプ
コーヒー豆を買うときは、「豆のまま」あるいは「粉」から選ぶことができます。
それぞれのメリット・デメリットを説明しますね。
豆タイプの特徴
- 家で挽きたてを楽しめる
- 粉よりも劣化しにくい
- コーヒーミルを買わなければならない
豆タイプは劣化しにくく、いつでも挽きたての美味しいコーヒーを楽しめます。
コーヒーミルを持っている人は、豆タイプを買っておけば問題ないでしょう。
粉タイプの特徴
- 豆を挽く手間がない
- 劣化しやすい
粉タイプは劣化が早いので、なるべく少量ずつ買うといいですよ。
- ミルがあるなら豆のまま買おう
- 粉タイプは少量ずつ買うと安心
焙煎度合いで選ぶ
焙煎度合いは、コーヒーの味に直結する重要な要素。
浅煎り・中煎り・深煎りとありますが、どれを選ぶかによって、味がガラッと変わります。
浅煎り
- ライトロースト
- シナモンロースト
- ミディアムロースト
酸味が強く、さっぱりとした飲み口。
フルーツなどによく合います。
中煎り
- ハイロースト
- シティロースト
- フルシティロースト
浅煎りと深煎りの中間。
クセが少なく、初心者でも飲みやすいのが特徴です。
深煎り
- フレンチロースト
- イタリアンロースト
苦味が強く、パンチのある味わいに。
チョコレートやブランデーとよく合います。
浅煎りは酸味が強く、深煎りは苦味が強い。
【中級者】コーヒー豆の選び方
コーヒー豆の選び方をもっと楽しみたいと言う人は、産地や精製方法にも注目してみると面白いですよ。
コーヒー豆の産地で選ぶ
コーヒー豆は、赤道を中心とした南北緯25度の地域(「コーヒーベルト」と呼ばれる地域)で生産されています。
生産国の地形や気候によって、栽培方法はさまざま。
産地ごとの違いを楽しむのも一つの方法です。
コーヒー豆の生産国と特徴
主要なコーヒー生産国と、その特徴を紹介します。
生産国 | 特徴 |
---|---|
ブラジル | 世界最大のコーヒー豆生産国。20ha〜200haの大規模農園で栽培。 |
コロンビア | 高品質豆かつ生産量は世界3位。コロンビアコーヒー生産者連合会(FNC)による生産から流通までの品質管理。 |
インドネシア | 「マンデリン」が有名。生産された豆の多くがコモディティーコーヒーとして流通。 |
エチオピア | アラビカ種の原産地。国土全体で栽培が盛ん。「モカ」「イルガチェフェ」が人気。 |
ホンジュラス | 寒暖差の大きい高地で高品質な豆を生産。標高が高い場所で生産された豆ほど高品質。 |
グアテマラ | グアテマラ全国コーヒー協会(ANACAFE)が品質を徹底管理。多彩な味わいの豆を生む。 |
パナマ | 幻のゲイシャ種で史上最高値を記録。 |
ペルー | 世界でも有数のオーガニック認証やフェアトレード認証の豆を輸出。 |
ケニア | アフリカ諸国の中でも質が高いと評判。風味豊かな味わいが特徴。 |
最初はとりあえず「ブラジル産のコーヒー豆」を飲んでみてください。
味のバランスがよく、基準となるコーヒー豆です。
豆の精製方法で選ぶ
コーヒー豆の正体は、コーヒーノキと言う植物の種子。
真っ赤な実から、皮や果肉を取り除く「精製」という過程を経て、ようやく生豆として流通するわけです。
この精製の仕方によっても、コーヒーの風味や味のバランスが変わります。
水洗式
- 未熟な実を除去
- 果肉を除去
- 発酵槽で一晩発酵
- 水洗い
- 天日乾燥
- 脱殻
水洗式あるいはウォッシュドとも呼ばれる精製方法。
一晩水につけて発酵させ、ミューシレージ(ぬめり・糖分)を取り除く工程が特徴的です。
上品な酸味、透き通るようなクリアな味わいに仕上がります。
セミウォッシュド
- 未熟な実を除去
- 果肉を除去
- 機械でミューシレージを除去
- 天日乾燥もしくは機械乾燥
- 脱殻
ウォッシュドとの違いは、機械でミューシレージを取り除くこと。
水の使用量も少なくて済み、発酵も短時間で終わります。
すっきりとクリアな味わい。ほのかに酸味も感じられます。
非水洗式
- 未熟な実を除去
- 天日乾燥
- 脱殻
ウォッシュドよりも複雑な味わいになり、コーヒー豆そのものの風味や個性を楽しめます。
フルーツのような甘い香りとコクが特徴。
- 水洗式はクリアな味わい
- 非水洗式は複雑な味わい
【上級者】コーヒー豆の選び方
高品質な豆が安価で手に入るようになり、コーヒー豆の品質がより一層、重要視されています。
コーヒー豆の品質で選ぶ
コーヒー通の中には、豆の生産段階からこだわる人も多いです。
近年、スペシャルティコーヒーが注目を集めており、コーヒーの楽しみ方も多様化しています。
スペシャルティコーヒーとは?
消費者(コーヒーを飲む人)の手に持つカップの中のコーヒーの液体の風味が素晴らしい美味しさであり、消費者が美味しいと評価して満足するコーヒーであること。
風味の素晴らしいコーヒーの美味しさとは、際立つ印象的な風味特性があり、爽やかな明るい酸味特性があり、持続するコーヒー感が甘さの感覚で消えていくこと。
カップの中の風味が素晴らしい美味しさであるためには、コーヒーの豆(種子)からカップまでの総ての段階において一貫した体制・工程・品質管理が徹底していることが必須である。
(From seed to cup)
一般社団法人 日本スペシャルティコーヒー協会 『スペシャルティコーヒーの定義』より引用
要するに、コーヒー豆を育てる段階から飲む人の口に入るまで、すべての段階において最高品質を保ったコーヒーが「スペシャルティコーヒー」と呼ばれるわけです。
スペシャルティコーヒーの品質について
日本スペシャルティコーヒー協会(SCAJ)は、7つの評価基準を定めています。
- カップ・クォリティのきれいさ
- 甘さ
- 酸味の特徴評価
- 口に含んだ質感
- 風味特性・風味のプロフィール
- 後味の印象度
- バランス
この独自の評価方法に従って、コーヒー豆の品質を評価しています。
サードウェーブについて
コーヒー豆の選び方や評価について語る上で、時代の流れに注目することも欠かせません。
「サードウェーブ」とは、2000年代頃にアメリカで誕生したトレンド。
コーヒーを消費食材ではなく、ワインのように楽しもうと言う考え方です。
豆の個性はもちろん、トレーサビリティ(流通)も重視されるようになりました。
- スペシャルティコーヒー、シングルオリジンへのこだわり
- 1杯ずつ入れて提供
- 浅煎りで酸味の強い傾向
次なるフォースウェーブがどのようになるのか、注目ですね。
コーヒー豆の選び方チャート
最後になりますが、コーヒー豆の選び方チャートをプレゼントします。
どれを選べばいいのか分からない…という時は、ぜひ活用してみてくださいね。