コーヒー豆のカフェイン量は品種により異なる。焙煎度合いに左右されないってホント?1日の目安は?

コーヒー初心者
  • コーヒー豆のカフェイン含有量は品種によって変わるの?
  • 焙煎度合い、抽出方法でカフェイン量は変わらないってホント?
  • 1日のコーヒー摂取量の目安はどれくらい?

こんな疑問に答えていきます。

【本記事の内容】

  • コーヒー豆のカフェイン含有量は品種により異なる
  • カフェイン量は焙煎度合いに左右されない
  • 1日あたりのコーヒー摂取量の目安について

カフェインはコーヒー豆に含まれる成分の中で最も有名なものの一つ。眠気を覚ましたり、集中力を高める効果もあり、シャキッとしたいシーンに求める人も多いですよね。非常に優秀な成分である一方、摂りすぎは体に害となりますし、子どもや妊婦さんなどカフェイン摂取を避けた方がいい人もいます。

1日にどれくらいコーヒーを飲んでいいのか分からない、という人も多いかと思いますが、実はコーヒー豆のカフェイン含有量は品種や抽出方法によって異なります。今回は、コーヒー豆とカフェインの関係について詳しく解説していきます。

コーヒー豆のカフェイン含有量は品種により異なる

コーヒー豆のカフェイン含有量は品種により異なる

結論として、コーヒー豆のカフェイン含有量は品種によって異なります。代表的な品種といえば「アラビカ種」と「ロブスタ種」ですが、それぞれ含まれる成分に違いがあります。

ロブスタ種にはカフェイン、クロロゲン酸が多く含まれる

ロブスタ種(カネフォラ種とも呼ばれる)には覚せい作用のある「カフェイン」、抗酸化作用のある「クロロゲン酸」が多く含まれます。

ロブスタ種はアラビカ種より栽培がしやすい品種で、主にベトナムで大量生産されています。低価格で取引されることが多く、インスタントコーヒーなどに使われることが多い品種です。

ロブスタ種のコーヒー豆にはアラビカ種の約2倍ものカフェインが含まれています。

アラビカ種にはトリゴネリンが豊富

アラビカ種にはストレスの緩和を促す「トリゴネリン」が豊富に含まれます。ロブスタ種に比べて栽培しにくいという理由で、高価格で取引されていますが、含まれる健康成分に大差はありません。

アラビカ種はクロロゲン酸の含有量が少ないため、独特の苦味が少なくスッキリとしたコーヒーに仕上がります。

眠気覚ましにガツンとした苦味とカフェインが欲しい人は、ロブスタ種がおすすめ!

カフェイン量は焙煎度合いに左右されない

カフェイン量は焙煎度合いに左右されない

コーヒー豆に含まれる成分には、熱に強いものと弱いものがあります。焙煎を通してどのような成分が増えたり減ったりするのか、解説していきます。

焙煎度合いにより増える成分、減る成分がある

コーヒー豆には、カフェイン、クロロゲン酸、ニコチン酸、NMPなどの成分が含まれています。

クロロゲン酸は熱に弱いため、浅煎りの豆に多く含まれます。

一方、ニコチン酸とNMPは熱を加えるほど増えるため、深煎りの豆に多く含まれます。

カフェインは唯一、温度に左右されない成分

コーヒー豆の成分のうち、カフェインだけが唯一温度に左右されずに含まれます。カフェインは熱に強いため、焙煎度合いにより量が変わることはありません。

コーヒーのカフェイン量に関係するのは、むしろ抽出時間の差です。ドリップコーヒーのようにじっくり時間をかけて抽出した場合は、カフェイン含有量も多くなりますが、エスプレッソのように短時間で抽出する場合は、カフェイン含有量は少なくなります。

抽出時間が長くなるほど、カフェイン含有量も増える

さて、ここまではカフェイン含有量の多い品種、焙煎度合いや抽出時間によるカフェイン量の変化について解説してきました。最後に、1日あたりの摂取量の目安についても少しだけ触れておこうかと思います。

1日あたりのコーヒー摂取量の目安について

1日あたりのコーヒー摂取量の目安について

コーヒー豆にはさまざまな健康成分が含まれていますが、飲みすぎはNGです。カフェイン中毒になるおそれもあるので、適切な摂取量を守りましょう。

1日2~3杯が安心

コーヒーは1日2~3杯を目安にしましょう。コーヒー豆の品種や抽出方法によってカフェイン量は変わりますが、2~3杯程度であれば心配する必要もないかと思います。

どうしても我慢できないという人は、デカフェコーヒーに切り替えると良いです。デカフェコーヒーはカフェインをほとんど含まないので、たくさん飲んでも問題ありません。

コーヒーを飲むタイミングについて

1日2~3杯しか飲めないコーヒー。どうせなら、カフェインの恩恵を最大限に得られる飲み方をしたいですよね。

カフェインには脂肪燃焼効果や認知機能向上効果がありますが、これらの効果はコーヒーを飲むタイミングによって変わります。

ダイエット目的なら食前に飲むと良い

ダイエット目的でコーヒーを飲むなら「食前」がおすすめ。

コーヒー豆に含まれるクロロゲン酸には糖分の吸収を遅らせ、食後の血糖値上昇を防ぐ効果があるからです。

さらに食前に飲むことで、食欲を抑える作用のあるホルモンを分泌するため、食べ過ぎ予防にもなります。

認知機能向上なら習慣的に飲むと良い

コーヒーを毎日飲む習慣をつけると、血中カフェイン濃度を保つことができるので、アルツハイマー型認知症予防になります。

さらにカフェインには運動機能を高める効果もあるので、運動する30分前にコーヒーを1杯飲み、ジョギングなどの軽い運動をすることで認知機能の活性化が期待できます。

コーヒー豆のカフェイン含有量まとめ

  • ロブスタ種のコーヒー豆はカフェイン含有量が多い
  • 焙煎度合いによりカフェイン量が変わることはない
  • 1日あたり2~3杯のコーヒーが理想的

コーヒー豆の品種、焙煎方法や抽出時間によるカフェイン量の違いを解説してきました。カフェインは正しい摂取量さえ守れば、私たちの生活をより良くしてくれる素晴らしい成分です。コーヒーを飲むときの参考にしてみてくださいね。