「品種」と「銘柄」は違うの?
こんな疑問に答えます。
- コーヒー豆の品種が分かる
- 「品種」と「銘柄」の違いが分かる
- 自分に合った品種を選べるようになる
一口に「コーヒー豆」と言っても、世界には何種類もの品種が存在します。
同じコーヒー豆であっても、品種ごとに栽培の仕方が違ったり、味や香りまでさまざま。
今回は、そもそも「品種とは何なのか?」というところから、世界で人気の品種まで、徹底的に解説します。
品種について知るだけで、明日からのコーヒー時間が、より一層楽しいものになりますよ。
コーヒー豆の品種について
コーヒー豆の品種は、世界で200種類以上もあると言われています。
コーヒー豆を実らせる「コーヒーノキ」という植物が、突然変異や品種改良を重ね世界中に広がりました。
品種と銘柄の違いとは?
よく、「品種」と「銘柄」は混同されがちですが、実際は似て非なるもの。
- 品種とは、植物としての名称
- 銘柄とは、販売する際の商品名
このように考えると、分かりやすいかと思います。
一つ例をあげてみると、ジャマイカで生産される「ブルーマウンテン」というコーヒー豆があります。
これは、ティピカという品種の豆がジャマイカに伝わり、ブルーマウンテン地区で育った豆に付けられる銘柄のこと。
品種と銘柄は、似ているようで実はちょっと違うものなんです。
コーヒー豆の3原種
現在、世界で流通しているコーヒー豆の約70%が「アラビカ種」、約20%が「カネフォラ種(通称ロブスタ)」、これに西アフリカ原産の「リベリカ種」を加えて、コーヒー豆の3原種と呼ばれています。
日本で一般的に飲まれているのは、「アラビカ種」と「カネフォラ種」の2種類です。
主な品種の系統樹
コーヒー豆の主な品種を系統樹にまとめてみました。
コーヒー豆の3原種をもとに、突然変異や品種改良を重ねることで、さまざまな品種が誕生しました。
でも日本人の口に合うような、おいしい品種はどうやって選べばいいの?
こんな疑問もあるかと思います。
記事の後半では、数ある品種の中でも特に人気の品種について紹介していきますね。
人気の品種について
コーヒー豆の品種の中でも、日本で飲まれている「アラビカ種」と「カネフォラ種」について紹介。
200種類以上の中から、特に人気の品種と、その特徴について簡単に解説していきます。
アラビカ種
アラビカ種の中でも特においしいと評判なのが次の3つ。
- ティピカ
- ゲイシャ
- ブルボン
順番に特徴を説明しますね。
ティピカ
アラビカ種の2大派生品種がティピカとブルボン。
ティピカは収穫量こそ多くはないが、優れたカップ・クオリティを誇ります。
上品な酸味とコク、香りのよさも人気に秘密です。
ゲイシャ
エチオピア起源の野生品種。
その希少性・品質の高さから、2020年にパナマで行われた国際品評会では、日本円にして約13万円!史上最高落札価格を更新しました。
人生で一度は味わってみたい、夢のコーヒー豆ですね。
ブルボン
ブルボンは、ティピカより収穫量は多いが、他の品種よりは少ない。
枝が多いため実が多く付きやすく、完熟するまでの期間も短い。
濃厚なコク、まろやかな甘味が特徴で、非常に飲みやすいコーヒーです。
カネフォラ種
カネフォラ種の中でも有名なのが次の2つ。
- ロブスタ
- ハイブリッドティモール
順番に特徴を説明しますね。
ロブスタ
ロブスタの特徴は、
- 標高が低い土地でも育つ
- 病害虫に強い
- 収穫量が多い
- 苦味が強い
- カフェインが豊富
アラビカ種と比べて、非常に栽培しやすいという理由から、アジアを中心に世界中で生産されています。
日本ではロブスタをストレートで飲むことは少ないですが、インスタントコーヒーや安価なブレンドコーヒーに使われる、なくてはならない存在です。
ハイブリッドティモール
ハイブリッドティモールは、アラビカ種とカネフォラ種の交配種。
1920年、ティモール島で発見されました。
アラビカ種の品質の高さと、カネフォラ種の耐性の強さを兼ね備えた交配種の研究は世界中で行われています。
最近だと、ブラジルで研究開発された新品種「トゥピ」が話題になりました。
コーヒー豆の改良に終わりはないので、今後の研究・開発も楽しみですね。
コーヒー豆の品種まとめ
コーヒー豆の品種について解説しました。
最後に、記事の内容を簡単にまとめます。
- 品種とは、コーヒーの実をつける植物の名称
- アラビカ種、カネフォラ種、リベリカ種をまとめてコーヒーの3原種という
- まずは人気のアラビカ種から飲んでみよう
いろんな品種を飲み比べて、自分好みの味を探してみてくださいね。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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では、また次の記事で。