コーヒーの味って結局何で決まるの?
こんな疑問に答えます。
コーヒーミルを選ぶとき、何を基準にしているでしょうか。
人によって様々だと思います。
本記事は、「性能重視でコーヒーミルを選びたい」という人に向けて書きました。
挽き方による味の変化も参考にしつつ、最後までお楽しみください。
コーヒーミルによる味の違いを検証
粒度が均一であるほど味は安定し、「淹れるたびに味が違う…」といった問題を解消できます。
微粉が多いと雑味の原因となり、不味いコーヒーになってしまう。これがキッカケとなり、コーヒーに対して苦手意識を持つ人も少なくないはず。
コーヒーミルには値段が数万円もするものがありますが、何が違うのかというと次の3つ。
- 粒度が均一に挽ける
- 微粉が生じにくい
- デザイン性に優れている
「たかがミルでそんなに変わる?」と感じる人もいるかと思いますが、やはり良いものには理由があります。特に高品質なコーヒーミルは、長く使っても性能が衰えないというのが魅力的。
コーヒーミルが味の違いに影響することは間違いないです。
良いミルは雑味なく透き通る味わい
良いコーヒーミルで挽くと、スーッと透き通るような味わいを楽しめます。
これは「微粉の少なさ」による違いです。雑味の原因となる微粉が多いと、ごちゃごちゃとした味になり、飲んでいてもなんだか落ち着きません。
微粉を少なくするためには、電動のフラットカッターミルを使うと便利。
家庭用の電動ミルによく見られるタイプ。平面が凹凸になった歯が、コーヒー豆を挟み切るようにして粉砕します。
フラットカッターは価格こそ高めですが、粒度の均一性に優れており、微粉も生じにくいコーヒーミル。
一方で、雑味が出やすいコーヒーミルもあります。ブレードグラインダーと呼ばれる類のものです。
こちらも家庭用の電動ミルによく使われていて、羽状の刃を回転させてコーヒー豆を粉砕します。
掃除しやすく使いやすいため人気はありますが、粒度が揃いにくく、微粉が大量発生するのでおすすめしません。
コーヒーが冷めた時、その差が出る
コーヒーミルの良し悪しは、淹れたコーヒーが冷めた時に顕著に現れます。
というのも、コーヒーは冷めると雑味が際立ち、香りも徐々になくなっていくからです。
もし、「自分のコーヒーミルが良いのか悪いのかわからない」という場合は、淹れたコーヒーを10分くらい放置して飲んでみましょう。
冷めても風味が損なわれていなければ、あなたのコーヒーミルは良い状態であるといえます。
味の違いは珈琲豆の「粗さ」による
さて、ここからはコーヒーミルによる味の違いをもう少し深掘りしてみましょう。コーヒーの味は結局のところ「粗さ」によって決まります。
挽き目が粗いほど、お湯に接する面積が小さくなるため、風味や香りが控えめに。
挽き目が細かいと、お湯と接する時間が長くなるため、コーヒーの成分が抽出されやすくなります。
ただし、挽き目が細かすぎると雑味も抽出されやすくなるため注意が必要。
安価で性能の低いコーヒーミルだと、粗い粒と細かい粒が入り混じります。このためコーヒーの美味しい成分が抽出されにくく、中身のない薄いコーヒーに仕上がります。
しかも微粉が多く雑味が抽出されやすい状態にあるため、薄いのに雑味を感じるという最悪の仕上がりになってしまうというわけです。
良いミルは、粗挽きでも粒度が均一
粒度を細かくしたいときは、時間をかけて挽けばいいだけなので、ミルによる差はほとんどありません。
コーヒーミルの真価が現れるのはズバリ「粗挽き」にしたとき。良いコーヒーミルは、粗挽きでも粒度が均一に仕上がります。
良いコーヒーミルは、刃へのこだわりがハンパないです。
最初は「デザイン性」の良いコーヒーミルを選ぶのもありですが、余裕があれば高性能のミルを一つ持っておくといいですよ。
どっちも優れたコーヒーミルは値段がとんでもなく高くなりますが、「見た目そこそこ性能高め」であれば手の届く範囲です。
個人的におすすめなのは「カリタ 電動コーヒーミル ネクストG」。見た目はまあ、それなりですが性能は圧倒的。
値段はお手頃なのに、家庭用ミルの中ではトップクラスに優秀です。
コーヒーミルによる味の違いまとめ
- 味の違いは粒度と微粉に左右される
- 冷めた珈琲にミルの真価が現れる
- 「粗さ」は風味に直結する
コーヒーミルによる味の違いについて紹介しました。
最近では、おしゃれなミルも多く、どうしてもデザイン性に目が行きがち。
ですが本当に美味しいコーヒーを楽しむためには、良いミルを使うことが大切です。
この記事が、皆様のミル選びの参考になれば嬉しいです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。