- 自宅でおいしいコーヒーを淹れたい
- ペーパードリップって難しそう…
- 簡単なやり方を知りたいなぁ
こんな悩みを解消します。
- ペーパードリップに必要なものがわかる
- 今日から家でおいしいコーヒーが飲めるようになる
- ペーパードリップがうまくいかないときの対処法がわかる
本記事で紹介するのは、コーヒーの世界的権威であるUCC上島珈琲公式チャンネルで紹介されたペーパードリップのやり方をベースとして、さらに自宅バリスタである僕なりの工夫も加えた方法です。
誰でも簡単にできるやり方ですので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
それでは、さっそく見ていきましょう!
ペーパードリップに必要なもの
- コーヒー
- ドリッパー
- ペーパーフィルター
- コーヒー用スケール(キッチンスケール+キッチンタイマーでもOK)
- ドリップケトル(ケトルorヤカンでもOK)
- サーバー(マグカップに直接淹れてもOK)
ペーパードリップに必要なものは上記の通り。最初のうちは、道具については特にこだわらなくてOKです。
ペーパードリップのやり方
まずは次の動画をご覧ください。ペーパードリップの大まかな流れが理解できます。
ペーパードリップの大まかな流れが理解できたでしょうか?ここからは、各工程におけるポイントをより詳しく解説していきます。
動画内容と異なる部分もありますが、僕なりの工夫を加えた点ですから、はじめての方は参考にしてみてください。
セッティング
コーヒーを淹れる前の準備段階です。
- お湯を沸かす
- コーヒー豆(粉)を量る
- 豆を挽く
- フィルターをセット
- 器具を温める
- 粉をセットする
コーヒーの味を安定させるためには、これらの作業を丁寧に行うことが大切です。
お湯を沸かす
お湯は沸騰させてから少し待ち、95℃前後にしましょう。
コーヒー豆(粉)を量る
抽出したい量にあわせて豆の重さを量ります。お湯:コーヒー豆(粉)=100:8くらいを目安にするとよいです。
豆を挽く
慣れないうちは、粉は粗めに挽くのがオススメ。スッキリとした味わいになり、初心者も抽出しやすいです。
フィルターをセット
ドリッパーにペーパーフィルターをセットします。フィルターがドリッパーから浮かないよう、指で押し付けましょう
器具を温める
ドリッパーにお湯をかけ、サーバーにお湯が落ちたら、回転させてサーバーもよく温めます。お湯はもう一度ドリッパーにかけてシンクに流すとよいです。
粉をセットする
側面を軽くたたいたりして、粉の表面をフラットにしましょう。
1湯目
- 1湯目を注ぐ
- 蒸らす
- 攪拌する
1湯目を注ぐ
スケールの「スタート」ボタンを押して、お湯を注ぎ始めます。1湯目はゆっくり、粉全体にお湯をかけましょう。お湯はなるべく細くすることがポイントです。
注ぐお湯の量は全体の20%。
蒸らす
お湯を注ぐとコーヒーに含まれている二酸化炭素が出てくるため、粉は膨らんできます。
スケールが1分を示すまでじっくり蒸らしましょう。
攪拌する
お湯を注ぎ終わったら、粉とお湯が十分に接するよう、ドリッパーを水平方向にくるくる回して攪拌します。
お湯が落ちてきたら手をとめて、スケールが1分になるまで待ちます。
2湯目
抽出開始後1分になったら2湯目を注ぎます。
1湯目より少し太いお湯を注ぎましょう。量は1湯目と同じく全体の20%を粉全体にのせていきます。
3湯目
抽出開始後1分半になったら3湯目を注ぎます。
2湯目と同様に少し太いお湯を粉全体にのせていきます。お湯の量は全体の20%。
4湯目
抽出開始後2分になったら4湯目を注ぎます。お湯の量は全体の40%。1~3湯目より湯量が多いので、太めのお湯にしましょう。
お湯が少し落ちたら、1湯目と同様にドリッパーを水平方向に回転して攪拌します。1湯目より湯量が多いので、ぐるぐる勢いよく回し、お湯と粉を十分に接触させましょう。しばらく待ち、ドリッパーからお湯が落ちてこなくなったら完成です。
うまくドリップできると、お湯が落ち切った後の粉の高さはフラットになります。
ペーパードリップがうまくいかないときの対処法
よくある失敗例と、その解決法をまとめました。
- 日によって味が変わってしまう
- コーヒーの粉がモコモコ膨らまない
- お湯が落ちてこない
- お湯が落ちるのが早すぎる
日によって味が変わってしまう
レシピを固定し、練習しましょう。
豆やお湯の量が目分量だったり、抽出時間を勘に頼ったりと、抽出条件が変わっていないでしょうか。コーヒーは抽出条件によって味が変わるため、レシピの固定は必須です。
とはいえ、最初からブレずにうまく抽出できる人はいません。味の違いを楽しみながら、気楽に練習を重ねましょう。今回紹介したレシピは非常にシンプルですから、繰り返し練習することで、次第に腕は上がるはず。
コーヒーの粉がモコモコ膨らまない
必ずしも「膨らむ=おいしい」ではないので、それほど気にしなくて大丈夫です。
コーヒーの粉が膨らむのは、粉の中の二酸化炭素が出てくるから。コーヒーは焙煎後、少しずつ二酸化炭素を放出し始め、お湯をかけると放出が促進されます。このため、新鮮な豆ほど二酸化炭素が多いためによく膨らみ、古くなるとあまり膨らまなくなります。
ただし、二酸化炭素の放出量は焙煎度合いや挽き目によっても変わります。浅煎りは、豆に含まれる二酸化炭素が少なく膨らみづらいですが、深煎りは二酸化炭素の含有量が多いため、よく膨らみます。また、細挽きだと粉の表面が大きくなるため膨らみやすくなりますが、粗挽きだと粉の表面積が小さいため、細挽きに比べて膨らみにくくなります。
今回紹介したレシピは粗挽きですから、粉の膨らみはそれほど気にしなくてOKです。おいしく抽出するためには、1湯目で膨らむかどうかより、まんべんなく粉にお湯をかけることを意識しましょう。
お湯が落ちてこない
もう少しコーヒー豆を粗く挽きましょう。お湯が落ちてこない場合は、挽き目が細かすぎる可能性が大きいです。
「粗く挽いているのにお湯が落ちない」という人は、コーヒーミルの劣化が原因かもしれません。粗挽きにしているつもりが、大量の微粉を発生させてしまい、微粉がドリッパーを目詰まりさせていることが考えられます。
まずはミルの手入れをし、それでも改善されなければ、思い切って高性能のミルを購入してみてはどうでしょうか。
お湯が落ちるのが早すぎる
もう少しコーヒー豆を細かく挽きましょう。
粉のサイズが大きすぎると、表面積が小さくなるため、お湯は早く通り抜けていきます。粉とお湯が接触する時間が短いと、その分「薄い」味に仕上がります。
抽出したコーヒーが「ちょっと物足りない」と思ったら少し細かく挽き、「ちょっと濃いかも」と思ったら少し粗く挽いて、好みの味になるまで何度でも調整しましょう。
さらにおいしく淹れるための5つのコツ
- 豆の重さをきちんと量る
- ドリッパーとペーパーをよく温める
- 抽出時間をきちんと計る
- 十分に蒸らす
- ドリッパーを回して攪拌する
おいしいコーヒーを淹れるためには、コツがあります。
豆の重さをきちんと量る
コーヒーの味を安定させるためには、豆の重量をそろえることが必須。
豆は焙煎度合いによって重量が変わるので、スケールで量ることをおすすめします。目分量は絶対にやめましょう。
ドリッパーとペーパーをよく温める
抽出する前に、器具をよく温めておきましょう。冬場は特に重要です。
抽出時間をきちんと計る
抽出時間は、キッチンタイマーやスマートフォンで正確に計りましょう。感覚に頼るとブレてしまいます。
十分に蒸らす
1分かけて、じっくり蒸らしましょう。「30秒」でいいと言う人もいますが、もう少し待った方がおいしい成分を十分に引き出すことができます。
ドリッパーを回して攪拌する
1湯目、4湯目を注いだ後は、ドリッパーを回して攪拌しましょう。抽出後に粉の中心がへこんで「土手」状になっていたら、十分に攪拌できていないサインです。
まとめ:ペーパードリップは練習すればうまくなる!
ペーパードリップで毎回「同じ味」を引き出すのは、実はプロでも至難の業。その時々によって、気温や湿度、器具の状態なんかも絶妙に異なるからです。
最初から完璧を目指すのではなく、味の違いを楽しみながら「次はこうしてみよう!」と、コーヒーを淹れること自体を楽しむことが大事じゃないかと思います。
今回紹介したレシピを参考に、あなたも自分だけのオリジナルコーヒーを淹れてみてくださいね!